イマーシブとは　テクノロジー×ビジネス空間設計 研究開発 2025/06/02

イマーシブ（immersive）とは、「没入感のある」「没入型の」といった意味を持つ言葉です。元々はVR（仮想現実）や映像表現の分野で使われていましたが、近年ではエンターテインメントやアミューズメント施設、そしてビジネス空間にまで活用が広がっています。

現代の消費者は「モノ」ではなく「コト＝体験」に価値を感じるようになっており、イマーシブ体験はその象徴ともいえる存在です。

1. イマーシブとは？ なぜ注目されているのか

イマーシブの意味と語源

「イマーシブ」は英語の“immersive”に由来し、「没頭させる」「浸らせる」といった意味があります。体験する人がその空間やコンテンツに深く入り込んだように感じる状態を指し、ただ視覚や聴覚を刺激するだけではなく、心理的にもその世界に「没入する」ことが特徴です。

この言葉はもともとVRや3D映像、ゲーム分野で用いられてきましたが、体験型サービスが広がっていくにつれて空間演出を通して没入体験を提供するもの全般をイマーシブと呼ぶようになりました。
展示、ブランディング手法としても広く応用されており、現在では日常のいたるところで体験することができます。

イマーシブ体験が注目される背景

近年、消費者行動は「体験価値」に重きを置くようになっています。情報があふれる現代において、記憶に残る印象的な体験こそが、人の感情を動かし、行動を促す力を持つからです。

SNSの普及もこの流れを後押ししています。印象的な空間体験は「シェアしたくなる」動機につながり、自然な形でのブランド拡散が生まれるため、マーケティング戦略としても注目を集めています。

代表的なイマーシブ体験の事例

イマーシブ体験は多くの分野で活用されています。

このように、イマーシブ体験は「非日常」を創出する強力な手法として、体験設計の中核を担う存在になっています。

ビジネス空間にも広がるイマーシブ

これまでは商業施設やアミューズメントに用いられることが多かったイマーシブ技術ですが、最近では企業のオフィス空間やショールーム等のビジネス空間への導入も進んでいます。

• エントランスや来客スペースでの映像演出による企業ブランディング
• 会議室での没入型プレゼンテーション環境

これらはすべて「空間そのものを体験に変える」イマーシブの力を活用した取り組みです。働く人や訪問者の印象に残る環境づくりが、企業の価値向上にも直結します。

イマーシブ空間をオフィスに導入するメリット

イマーシブ空間を導入することで、以下のような効果が期待できます：

• 企業ブランディングの強化：先進的な技術を活用し、記憶に残る空間を備えることによって企業の第一印象を高める
• 来訪者・社員の感情を動かす：体験が「心に残る価値」になる
• SNS拡散効果：ビジュアル的に強い空間がシェアされやすく、自然な認知拡大に
• 差別化要素：一般的な内装では得られない独自の体験価値を提供できる

2. 技術の進化で導入がより身近に

ハードウェアの進化による制御システムの簡略化

これまでイマーシブ体験の導入には、大規模なアトラクション施設やアート展示のように、複雑な制御システムと高額な設備投資が必要でした。しかし現在では、制御技術の進化とハードウェアの小型化により、オフィスや受付といったビジネス空間への導入も現実的になっています。

特に、複数の映像・音響機器を一括で管理できる統合制御システムや、高反射性の特殊塗料を活用した投影技術の登場により、既存の壁面や内装をそのまま活かした映像演出が可能となりました。これにより、導入コストも大幅に抑えられるようになっています。

実際の施工事例とシステム構成

当社では、イマーシブ体験を支えるプロジェクター設置・調整、空間設計、演出の統合設計を担い、パートナー企業である㈱イマーシブが開発する以下のシステムを活用しています：

• イマーシブエンジン：ラック1台で空間全体を制御可能な映像・音響システム
• イマーシブマジックウォール：反射率を高める専用塗料で投影品質を向上

これらの要素を一体化し、短期間かつ高品質なイマーシブ空間の構築が可能です。

イマーシブ空間の導入をご検討中の方へ

「自社にどんなイマーシブ演出が可能か知りたい」「まずは体験してみたい」など、ご興味のある企業様はぜひお気軽にご相談ください。体験価値を最大化する空間設計で、御社のブランド力や来訪体験の質を次のステージへ引き上げます。

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