初めてのライブ配信・YouTubeライブの始め方

初めてのライブ配信・YouTubeライブの始め方

ライブ配信に初挑戦する時、まず思いつくプラットフォームがYouTubeではないでしょうか。
とは言えユーチューバーなどと聞くとエンターテイメント要素が強く、「企業の広報がやっていいの?」「そもそもYouTubeを使うメリットってあるの?」などといった疑問が浮かんでくるかもしれません。

そこでこの記事では、企業の広報ご担当者様や社内でのライブ配信ご活用をお考えのご担当者様に向けて、YouTubeのライブ配信を徹底解説いたします。

1. YouTubeでライブ配信
するために知っておきたいこと

YouTubeでライブ配信するために知っておきたいこと

ご存知YouTubeとは、世界最大規模のオンライン動画共有プラットフォームです。YouTubeは2005年の設立、翌2006年に16.5億米ドルでGoogleに買収されたことで、Google子会社となりました。ちなみにGoogleが買収した当時のYouTubeはまだ社員が100人にも満たないような規模の企業でした。それを16.5億米ドルもの金額で買ったGoogleの先見性の高さ・YouTubeのその当時からの将来性の高さが垣間見えるエピソードです。
なお、YouTubeは「あなた」を示すYouと「ブラウン管テレビ」を示すTubeを組み合わせた造語となります。

そんなYouTubeで企業がライブ配信を行う際に、知っておきたいことをご紹介いたします。

①企業がYouTubeを行う意義

企業がYouTubeを利用する意義は多岐に渡りますが、まず何と言ってもこれほどの市場規模を逃す手はない、というのが大きいでしょう。

2019年にドイツの調査会社スタティスタが公開したレポートによると、YouTubeは毎月20億人以上が視聴し、一日当たりの再生時間は10億時間超となっているとのことです。2014年に比べると4割もの増加率となっており、2020年の新型コロナウイルスによる新しい生活様式の浸透で、この市場はいっそう成長していることが容易に予測できます。

加えて2022年、サイバーエージェントでは国内動画広告が2020年比で42%増の4205億円という推計をまとめ、2025年には1兆円規模にまで達することを予測しています。

さらに総務省が、2021年8月に公開した「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」で、13歳から69歳までの男女1,500人を対象にインターネット上でのメディア・テレビ・ラジオ等の利用についてのレポートしています。
当調査結果によると、動画共有・配信サービス等の全年代での利用率は80%超と、過去最高値となっており、各年代でも増加が見られるとのことでした。
これだけ巨大であり、幅広い世代の利用者が確認でき、かつ今後も成長が見込まれている市場。ぜひ企業としては上手に活用していきたいところですよね。

もちろんYouTubeのチャンネルは「音楽」「ゲーム」「料理」「ペット」などと様々なジャンルが一堂に会しており、全ての視聴者が自社の顧客となるわけではありません。
しかしながら、詳細は後述しますが、しっかりとゴールとKPIを設計して戦略的に活用することで潜在顧客にコミットする。自社の認知度を高める。あるいはファンを増やすことが可能となります。

さらにYouTubeにライブ配信動画をアップするということは、YOUTUBEというプラットフォーム以外からの流入も見込めることを示唆しています。
例えばYouTubeには「共有」と呼ばれるタブが存在します。ここをクリックすると動画ごとのURLや埋め込みタグが表示され、既存SNSやサイト等で被リンクすることが可能に。自社のライブ配信が始まった際、視聴者が始まったことをSNSで公開してくれたり、配信後のアーカイブ(詳細は後述)を共有してくれたりすることで、実際にライブ配信を見るつもりがなかった層にもアプローチできる、というわけです。
YouTubeはGoogleの検索結果にも表示されるため、VSEOという観点からも有効ですね。

なお、YouTube利用を始めとしたオウンドメディアは、必ずしも購買に直結するとは限りません。ゴールはライブ配信の目的にもよりますが、ブランディングや認知度拡大が主軸となる傾向にあります。
とは言え、実はYouTubeがきっかけで購買に至ったというユーザーは少なくありません。
近年では電通ダイレクト社やクロス・マーケティング社が行った調査等により、YouTubeで情報収集を行い、これをきっかけに購入検討や購入を行ったという回答が幅広い世代で見受けられているのです。

このように、YouTubeを上手に活用することは、大きな市場開拓に繋がり、企業にとっては大変意義深いことであると言えます。

②基本は無料利用が可能

YouTubeの動画視聴・配信・共有はいずれも基本的に無料で利用することが可能です。もちろん企業アカウントであっても例外ではありません。

ちなみにYouTubeプレミアムと呼ばれる月額有料サービスは、主に視聴者に向けたものと思われます。
月額1,180円〜(2022年6月現在)で、最大の特徴は広告なしで動画視聴ができること。また動画をダウンロードし、オフライン下でも再生可能であることでしょう。さらにGoogle Play
MusicやYouTube Music Premiumが楽しめるといったメリットもあります。
なお、YouTubeでは別途YouTubeムービーやYouTube Music Premium単体プランも用意されています。

ただし、自社がYouTubeに広告を出す場合は費用が発生するので注意が必要です。

2. YouTubeで
ライブ配信をやってみよう!

それでは実際に、YouTubeでライブ配信をやってみましょう!
詳細な流れをご紹介いたします。

YouTube動画は事前に撮影し、編集したうえでアップロードされています。しかしながらライブ配信を行うことで臨場感を醸し出せたり、チャット機能を通して視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを図れたり、リアルタイムでプロモーションを行ったりすることが可能です。
YouTubeであればアーカイブとして配信後も動画をそのまま残せる、というのも嬉しいですよね。

そんなYouTube Liveにおけるライブ配信は、YouTube Liveを利用します。
実際どのように進めれば良いのでしょうか。大まかな流れを解説します。

①アカウント・チャンネル開設

動画配信には、YouTubeでアカウント登録を行いましょう。
アカウント登録は、特にビジネス向け等で別れているわけではありません。公式ブランドチャンネルというものが存在しますが、こちらは一部利用に限られており、詳細はYouTubeにお問合せ下さい。
基本的にはGoogleアカウントさえあればログインが可能に。複数人で使用する場合は、共有できるGoogleアカウントを作成しましょう。
さらにYouTubeでライブ配信を行うためには電話番号を登録し、アカウントを確認済みにする必要があります。

YouTubeでライブ配信するために知っておきたいこと

アカウントが登録できたら、チャンネルを開設します。
アイコンのメニューから「チャンネルを作成」に入り、必要事項を入力します。この時、自社コンテンツに合った名称・プロフィール写真・概要登録をすることが大切です。
またチャンネルアートをしっかり設定するのも忘れずに!チャンネルアートはユーザーから見た、自分のチャンネルページのトップ画像のような役割を果たします。デバイスによって画像サイズが決まっていること。画像は他サイトから無断転載したものではなく、オリジナルデータを使用することに留意しましょう。

なお、ライブ配信前には「設定」からライブストリーミングを有効にする、をクリックする必要があります。有効化までに24時間程度かかる場合があるので、ライブ配信が決定したらなるべく早めに申請しておきましょう。

YouTubeでライブ配信するために知っておきたいこと

②YouTube画面の見方

YouTubeの画面の見方はシンプルです。

YouTubeは通常ログインした状態だとまずホーム画面が表示され、ここでは閲覧・再生履歴等をもとにしたおすすめ動画が表示されています。なお、このおすすめは各動画コンテンツの「その他」タブによって興味なしを選択することで、非表示とすることもできます。
さらにジャンルごとにソートしたり、検索窓を使ってキーワードから動画を探したり、高評価履歴を追ったりすることも。

なお、自身の動画配信履歴を確認したい場合は「動画を管理」のタブから入り、再生リストやダッシュボード、アナリティクス等を閲覧することが可能です。

②YouTube画面の見方

ライブ配信の良いところは、特に大掛かりな設備を用意せずとも、社内のスペースを利用して行えることにあります。また編集の必要がないため、各カットや編集に時間を割かずに済みます。
基本的にはカメラとマイクがあれば可能、ということになります。

一方で、近年では個人ユーチュ-バーであっても非常に質の高い動画配信を行うことが一般的になっています。そのためユーザーは質のよい画質・質の良い音声に慣れており、画質が荒かったり、ノイズの多い音声には大きな違和感を覚えるものです。

ライブ配信の際は、ノイズの入り込まない空間で、質の良い映像・音声を届けるための工夫が必要となってきます。
カメラや、目線に合ったカメラ台。また集音性の高いマイクおよびマイクスタンドがあると良いでしょう。なお、無音の部屋にいたとしても、エアコンやちょっとした物音が雑音として入ってしまい、スムーズなライブ配信が妨げられることも。
環境によってはマイクを単一指向性のものにしたり、ポップガードを用いたりすることをお勧めします。
エンコーダーソフトウェアをダウンロードする場合は、YouTubeに対応している製品を選択してください。

なお、YouTubeでのライブ配信はパソコンからでも、モバイル端末からでも行うことが可能です。
しかしながらモバイルでのライブ配信はチャンネル登録者数が50人以上、さらに1,000人以下の場合は視聴者数の制限が発生します。
そのため、まずはパソコンからの配信が良いでしょう。

またライブ配信中はネット環境にも注意が必要です。
ライブ中に固まってしまったり、音声が止まってしまったりすると、ユーザーの離脱に繋がります。配信時のネットワーク環境も確認しておきましょう。

「いきなり機材購入は、躊躇してしまう・・・」そんな方はAZAのレンタルサービスをぜひご利用ください!
セットレンタルや機材取扱い・イベント進行をサポートするオペレートサービス等、ユーザーに寄り添ったサービスを各種ご用意しております!
また撮影のプロとしてのアドバイスなどをきくことも可能です。

YouTubeでライブ配信するために知っておきたいこと

またライブ配信中はネット環境にも注意が必要です。
ライブ中に固まってしまったり、音声が止まってしまったりすると、ユーザーの離脱に繋がります。配信時のネットワーク環境も確認しておきましょう。

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④撮影方法~企画編~

機材や設備と同様に重要なのが、企画です。ライブ配信は編集が必要ない分、十分に練られた企画がないと、思わぬトラブルが発生したり、ユーザーの離脱を招く結果となったりします。

この企画の段階で何よりも重要なのが、ゴールとKPIの設計です。
ゴールは主に「指標」「数値」「期間」の三つの要素が必要となってきますが、ライブ配信の目的地は「自社サイトへの遷移」なのか、「視聴者数」なのか、「オンラインでの資料請求数」なのか・・・企業によって様々かと思います。
このゴールをしっかりと設定したうえでKPI(Key Performance Indicator。
目的のために、どこを改善して達成させるか)設計しないと、あまり意味のないライブ配信を行ってしまったり、ライブ配信の内容が明確でなく、ユーザーにとって「何を伝えたい企業なんだろう?」と疑問に思われるようなチャンネルになってしまったりといったリスクがあります。
配信内容が一定でないと、YouTubeのアルゴリズムにそぐわず、結果として検索結果に表示されない。あるいはホーム画面や関連動画にいつまでたっても表示されないなどといった弊害も生まれてくるため、適切なゴールとKPIを設計する必要があります。

なお、前述の通り、オウンドメディアはすぐに購買に結び付くといった類のものではありません。
しかしながら「認知度拡大」や「ブランディング」、「リード獲得」といった点で有効であることは事実です。ぜひこの辺りをKPIに組み込んでいきたいところです。
ちなみに、法人では導入はしづらいですが、YouTubeチャンネルは再生回数・動画数によっては広告収益が発生することもあります。

ゴールとKPI設定に加えて、ターゲット・ペルソナ設定も非常に重要です。
適格にターゲットを絞り込み、ペルソナに副った企画を立てることで、ユーザーのニーズに適切にアプローチしたライブ配信が行え、結果として効果的なYouTube利用に繋がっていきます。

まずライブ配信を始めるとなったら、チーム内でゴール・KPI・ターゲットそしてペルソナを設計し、今後の指標としていきましょう。

⑤撮影方法~準備編~

機材が揃い、企画もできたら、実際にライブ配信を行うための準備をしていきましょう!

これは企画にも含まれますが、まずライブ配信では「構成・シナリオ」が重要となってきます。
しっかりとした構成・シナリオを作成することで、スムーズなライブ配信が可能となります。もちろん細かなセリフまで設定するかどうかは配信者や配信コンテンツによって異なるので一概には言えませんが、しかしながら構成という骨子をしっかり組んでおくことで、配信中に迷わず目的のコンテンツをユーザーに伝えることができるのです。
構成は「起承転結」や「PREP法」を参考にして組み立てることが基本。特に最初と最後にライブ配信の要約を伝えることで、ユーザーへの理解が促進されます。
ただし大切なことは後半に持ってくることで、ユーザーの離脱を防ぎ、ユーザーの視聴時間を維持することができる傾向にあります。
とは言え、いきなり構成・シナリオを作ろうと思っても、結構難しいですよね。最初は競合チャンネルや人気のライブ配信の構成をまねて作る、というのも手です。

また「せっかくライブ配信を行ったのに、誰も見てくれなかった・・・」そんなことにならないため、事前にSNSや自社サイトでライブ配信告知を行い、集客しておくことも求められます。「予約投稿」を設定して、事前告知することも可能です。

なお、必ず内容と沿った動画タイトルをつけることも大切です。
特に「何に対してのライブ配信なのか?」がわかるキーワードを入れることで、検索結果にひっかかりやすくなるといったメリットもあります。

ちなみに、ライブ配信が始まるまでの「待機画像」を用意することで、ユーザーを飽きさせずに時間まで待ってもらえるといった側面もあります。
またクリック(タップ)率を増やすために、サムネイル画像はこだわったものを登録しておきたいですね。

⑥撮影方法~本番編~

いよいよ本番!
前述の通り、24時間前までに忘れずにチャンネルのライブストリーミングを有効化しておきましょう。
ちなみに、自社ターゲットが多く動画を視聴しているであろう時間帯を狙うことがお勧めです。


スタート時は自分のページから「ライブ配信を開始」をクリックし、新規作成します。
エンコーダ配信の場合は設定画面が出てきますので、「公開・限定公開」やタイトル等、必要項目を設定しましょう。
その後カメラ・マイクと連携したら、ライブ配信がスタートします。※ライブ配信設定画面の仕様について、詳細はYouTubeをご参照ください。
ライブ配信管理画面からは共有URLが確認できますので、随時SNS等で発信していきたいですね。
ライブ配信を終了する際は、「ライブ配信を終了」をクリックします。

チャットを無効化したい場合は、ライブ配信の設定からチャットを表示させ、オンオフ設定後に保存します。
実際にライブ配信を行うと時間感覚がなくなるため、タイムキーパーの担当者を置いておくと良いですね。

⑦限定配信もできる

社内の従業員向けやロイヤル会員向けなどといったクローズドなライブ配信の際は、配信携帯を「限定公開」にしましょう。
ただしYouTubeの「限定公開」は、URLを知っているユーザーであれば誰でも視聴できるということ。
完全クローズドな場ではないことを理解しておきたいですね。

3. まとめ

YouTubeを使ったライブ配信について、ご紹介いたしました!
YouTubeを使ったライブ配信は気軽に無料で始められる一方で、市場が大きいからこそ企画をしっかりと行う、ハイクオリティな配信を行うといったことが大切になってきます。
YouTubeを上手に使って、ぜひ自社の強みにしてくださいね。